萬斎 イン セルリアンタワー 22【能楽観賞日記】#36

萬斎 イン セルリアンタワー 22
セルリアンタワー能楽堂
2022年12月16日(金) 19:00 開演

毎年恒例の人気公演「萬斎 イン セルリアンタワー」。チケ取りは毎回瞬殺だと聞いていたのですが、無事ゲットできまして、ファン歴1年目のワタクシ、初参戦してまいりました!ありがたや〜!

セルリアンタワー能楽堂、初めて行きましたけど、ホテルやオフィスも入ってるセルリアンタワー内にある能楽堂なだけあって、小さいながらもとても綺麗な能楽堂でした。

ちなみに今回のお座席は、なんと脇正面1列目!

橋掛りの直ぐそばのお席で、しかも舞台と見所(客席)の距離感が狭いので、何もかもが近かった‼️萬斎さんはもちろん、一門の皆様をこんなに近くで、じっくり観たのは初めてカモ😳💕

しかもこの日、フォロワーさんがTwitterに書いたリクエストに応えて、長唄の会の時に見た、紫の紋付袴姿で登場してくださって、出てきた瞬間、キターーーーッ‼️って思っちゃいましたね。

長唄の会の時は、三番叟の凄さに圧倒されちゃったので(しかも10分だけだったし)、今回は、紫の紋付袴姿の美しいお姿をじっくり見れて感無量でした😭

萬斎さんがエゴサしてるのは知ってるけど、それをすごく実感した夜でした。てか、そのリクエストに応えてくれるの優しい…ええ人や…😭(ありがとうございます!!

ラジオで他にもコーディネートあるよって言ってたので、毎年セルリアンの時はそれで出てきて欲しいカモ!?それくらい、特別な夜でしたね。

*・*・*

この公演の名物は、萬斎さん自身が行う冒頭の解説。ただ演目解説をするのではなく、一年の活動を振り返るところから始まります。

萬斎さんの解説はこれまでも何度か聴いてますが、今回は脱線アリのファン向けモードのトークで、今まで見てきた中で一番、終始リラックスした雰囲気だったのが印象的でした。確かに、これはファンなら絶対に行きたい公演だ。チケ争奪戦になるのも無理はない。

1月は、いつも大槻能楽堂の三番叟が仕事始めで稼ぎ時だとか、2月3月は少し暇になるから、いつもだったらここで世田パブの舞台の仕事を入れてたとか(だから、ハムレットのリーディングも2月だったのね)とか、4月は夜桜能があって毎年二日間出させて頂いてるとか、桜の季節で繁忙期になるとか、夏は薪能の季節だとか、貴重なお話を聞いて、能楽師のスケジュールを大体把握することができました(笑

更に更に!来年も未発表のアレコレ、既に仕込んであるんだとか。そして鬼滅の刃の再演も!?俳優業もあるそうで、来年のご活躍も楽しみです。

*・*・*

解説の後は、裕基くんの小舞「八島 後」と、萬斎さんの小舞「海人」へ。全身紫の萬斎さんに対して、裕基くんは紺色のお着物で、ふたり並んで座るととても映える。裕基くんの小舞と謡は八島なだけに雄々しくて、とてもカッコ良かったです👏

一方、萬斎さんは女性の舞を。その美しさは狂言方としての枠を越えてるなと思いました。思わず余韻に浸りまくって危うく拍手を忘れそうになるくらいでした💦

紫の袴姿がより一層、萬斎さんの舞いの美しさを女性的に魅せて際立たせていたような…てか何でそんなに紫が似合うんですか?😍

脇正面の橋掛り寄りからだと、小舞は真横から観る形になりますが、萬斎さんの体幹の良さと身体のラインの美しさが一目瞭然で、特に今回は絶景でした!

…普段は脇正面席の中正面寄りを好んで座るけど、橋掛り寄りも良きカモ。

狂言「仏師」

すっぱ:石田幸雄
田舎者:飯田豪
 後見:月崎晴夫

【あらすじ】ある田舎者(演:飯田豪)がお堂を建立し、本尊の仏像を用意しようと都へ仏師を探しにやってくる。往来の中を大声で探していると、都のすっぱ(詐欺師/演:石田幸雄)が自分こそ真仏師(正統派の仏師)だと言って近寄ってくる。すっぱは口から出任せで田舎者を信用させ、仏像を翌日までに作る約束をする。翌日、田舎者が約束の場所へ行くと…。

*・*・*

以前、ホールで万作さんVer.を観たことありますが、今回は幸雄さんVer.で。

脇正面からだとシテの忙しさが良く分かる😂

幸雄さんのニコニコすっぱは、いつも悪意を感じない(感じさせない?)から、これは絶対に騙されてしまう自信があるよ(笑)

解説の時、萬斎さんが、すっぱが使うお面が、横澤夏子さんに似てるって言ってたんですけど、確かに似てるかもと思いました😂

ちなみに「うちのジジイが作った面(BY萬斎)」だそうです。ジジイ(=六世万蔵)って…😂

狂言「吹取」

何某:野村萬斎
 男:深田博治
 女:高野和憲
後見:野村裕基

【あらすじ】清水の観世音から、月夜に五条の橋で笛を吹くと妻が得られるとお告げを受けた男(演:深田博治)が、自分は笛が吹けないので、知人(演:野村萬斎)に代わりに吹いて貰うことにする。知人が笛を吹くとお告げ通り、笛の音に惹かれて女(演:高野和憲)が現れるのだが…。

*・*・*

曲中で実際に狂言師が笛を吹くという珍しい演目です(実際に吹けない人は笛方を呼んで吹いてもらうんだとか)。萬斎さんが笛を吹く演目があるのは知ってたけど、ファン歴1年目で早速見れる時が来るとは(感激

出来栄えについては、ご本人は後日ラジオで納得してないと言ってたけど(笑)、確かにプロには負けますよ?本業の方には負けますけど、これは、ご本人が吹いてることに意味があるんですよ

『仮面ライダーV3』の主題歌だって、例えヘタクソでも(爆)主演の宮内さんご本人が歌ってるから価値があるんじゃないですか!それと一緒ですよ(キリッ!w

今回は脇正面の橋掛り寄りのお席だったので、萬斎さんの立ち位置的に笛を吹くお姿がちゃんと拝めるか心配だったんですけど、意外と良い角度でこちらを向いて笛を吹く萬斎さんの姿を拝めたので良かったです。てか、萬斎さんの立ち位置と私の座席位置、離れてるのに笛を吹く時の息遣いも聞こえてきて、音を出すだけでも大変なんだろうなと思いました💦

演目の内容の方ですが、磁石のように何度も笛吹きの萬斎さんに引っ付こうとする、女役の高野さんにめっちゃ笑いました😂

笛を吹いてた本人だから…というのもあるけれど、それ以上に、、、

あんな色男が居たら、そっちに行きたくなるわな(爆

オチは先日見た大蔵流の「賽の目」みたいな結果で、「人を見た目で判断して良くないですね(BY萬斎)」ってことで(苦笑)

でも、山本東次郎先生のお話を思い出して、「吹取」のオチにも何か隠されたメッセージ性があるのかも?ともちょっと思ったり。それが何なのかは分かんないけどw

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