観客参加型の「首引」ほっこりver.【能楽観賞日記】#21

こもれび狂言会『野村万作・萬斎 狂言の世界』
保谷こもれびホール
2022年9月16日(金) 19:00 開演

野村万作・萬斎親子を観に、保谷こもれびホールに行ってきました。

西東京市にあるホールで、西武池袋線「保谷駅」南口より徒歩15分💦
行きは最寄駅から歩いて行きましたが、歩道が殆ど無く、車通りも激しいので、帰りは夜道だったこともあり素直にバスに乗って帰ってきました。バスを使えば最寄駅まで5分で着きます。バス推薦です。

ちなみに観客の中には、ご近所の方も数人いらっしゃったようで、チャリンコに乗って帰る方を数名見かけました。羨ましい…。私の地元からだと電車を2回乗り換えないと辿り着けないので、ちょっと不便でした💦

本日は右ブロックの通路側8列目からの観賞でした。段差もあったお陰でとても視界良好でした。ただ軽い近視(裸眼でも生活に支障はない程度)なので、このオペラグラスが要らない距離でも演者のお顔が若干ぼやけて見えるのよね(特に推しはお肌が白いから…)。なるべく前の方のお席を取るようにしてるけど、やっぱり観劇用メガネ作ろうかしら?と悩む今日この頃🤔

今日の解説は萬斎さんだったのですが、出て来た瞬間、前髪の分け目からピヨ毛が…😂

若干、私の視界がボヤけてるので、あれピヨ毛だよな?ピヨ毛出てるよな??と気になって気になって仕方なかったです😂

切戸口から出る瞬間に乱れちゃったのか、ギリギリまでリハしててそうなっちゃったのか…萬斎さんが動く度にふわりふわりと左右に揺れるピヨ毛…でもまぁ、普段は完璧な萬斎さんなので、これくらいの隙を見せてくれた方が可愛いし、親近感湧きますね(笑

ちなみに私が萬斎さんの解説を聞くのは、5月の野村狂言座の「とちはくれ」の解説以来なので久しぶりでした。この日も流暢に笑いを交えながら詳細に解説をしてくれました。狂言「仏師」のすっぱが仏像に化ける様子をウルトラセブンに例えたり、狂言「首引」の鎮西八郎為朝をシュワちゃんに例えてみたり(笑

あとは一門の飯田さんが行ってる狂言教室の宣伝と、来年の大河に“ちょっとだけ”出るという宣伝もしてました。フルで出演すると一年拘束されてしまうので、ホントに“ちょっとだけ”って強調してました。おそらく出番はそんなに多くないのかもしれませんが、久しぶりに俳優の萬斎さんが観れるということで、こちらも放送が楽しみです。

狂言「仏師」

すっぱ:野村万作
田舎者:中村修一
 後見:内藤連

【あらすじ】ある田舎者(演:中村修一)がお堂を建立し、本尊の仏像を用意しようと都へ仏師を探しにやってくる。往来の中を大声で探していると、都のすっぱ(詐欺師/演:野村万作)が自分こそ真仏師(正統派の仏師)だと言って近寄ってくる。すっぱは口から出任せで田舎者を信用させ、仏像を翌日までに作る約束をする。翌日、田舎者が約束の場所へ行くと…。

*・*・*

今回が初見の演目。当然、すっぱは仏像なんか作ったことがないので、どうするのかというと、自身が面をかけることで、仏像になりすますというもの(笑)。その後、田舎者が「ポーズが気にくわないから直せ(意訳)」と何度も注文しているうちにバレてしまうのですが、万作さんが面を付けたり外したりと、すっぱ⇔仏像を行き来する姿が「忙しいな、おい❗」って感じで笑いました😂

ちなみに後ろの観客が休憩中に万作さんの年齢知って「元気だねぇ」って驚いてましたよ😌

さらに「田舎者とすっぱが、その後どうなったのか知りたいよね」って話してたけど、能狂言の世界ではエンディングは観客のご想像にお任せなのです😌

私は…万作さんのすっぱならお調子者な感じで、何だかんだで上手いこと逃げ延びてそうな気がしました😁

狂言「首引」

親鬼:野村萬斎
鎮西八郎為朝:野村裕基
姫鬼:飯田豪
眷属:月崎晴夫・高野和憲・深田博治・岡聡史
後見:中村修一

*・*・*

先月の野村狂言座でも観た演目なのであらすじは割愛。
その時の親鬼は内藤さんでしたが、今回は萬斎さんver.となります。

実は解説の時に、首引をする時の掛け声に合わせて手拍子をしましょうと練習する場面があり、観客参加型の狂言になっておりました(コロナ前は一緒に謡っていたようですが)。観てるだけじゃなく一緒に楽しむという、萬斎さんらしい演出。親鬼の子煩悩さと姫鬼のキュートさが楽しい演目なのですが、参加型にすることでより一層楽しめる演目になっておりました☺️

以前ラジオでも触れてましたが、内藤さんがやった時と終わり方が違っており、今回は親鬼が姫鬼を慰めながら退場するほっこりver.でした。確かにこちらの方が、親鬼の子煩悩さが強調されてるので良いですね☺️

チケ取る前は狂言座でも観れる演目だし、どうしようかな?🤔と思ってたんだけど、でも萬斎さんver.だし拝んでおくかァ!と思って(笑)チケ取ったんですけど、思い切って参加決めて正解でしたね。

同じ演目でも、演者や場所が変われば印象が変わるし、演出もひとつだけじゃないものもあるので、1回観たからもういいや、じゃなくて、やはり今後も観れるチャンスがある時は演目問わず積極的に参加していきたいなァと思いました。

繰り返し観ることで、その演目の理解度も深まりますしね😌

▼前回の能楽鑑賞日記はコチラ

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