長唄の会で三番叟を観てきた話【能楽観賞日記】#22
七代目杵屋和吉 襲名披露公演
2022年9月19日(月・祝)11:00 開演
国立大劇場 全席自由
長唄唄方の杵屋利光さんが、この世界では大きなお名前である『杵屋和吉』を七代目として襲名されることとなり、その襲名披露公演が国立大劇場で盛大に行われたのですが、その演目のトリを皆様ご存じの狂言師・野村萬斎さんが務め、しかも演目は『三番叟』ということで、長唄詳しくないけど💦観に行ってきました。
なんか記念品としてお酒まで頂いちゃって恐縮です💦
改めて、ご襲名おめでとうございます❗
元々『杵屋和吉』という名は長唄三味線方のお名前で、利光さんのお兄様が継ぐ予定だったのですが、そのお兄様が亡くなってしまったので、今回、唄方としては初の『杵屋和吉』として利光さんが襲名することになったそうです。
萬斎さんから七代目杵屋和吉さんに贈ったメッセージが、ユーモアあって素敵でした。同世代の『シン杵屋和吉』さんへ、シンゴジラ野村萬斎よりって(笑) シンという字には、新、真、神…いろんな漢字が当てはまりますからね、新たに誕生した杵屋和吉さんをどうイメージするのかは、皆さん次第ということなんですね。
会は朝11時から夜9時までの長丁場❗💦
そういえば大分昔に観たBUCK-TICKフェスもこれくらいあった気が…😅
自由席で勝手が分からないので、とりあえず朝から観てましたけど、出入りは自由だったので、休憩無しでしたけど、座席を確保しつつ適当に休憩したりご飯食べたりしてました。
ちなみに最近はコロナで外食控えてたけど、この日は劇場の食堂を利用させて頂きました。無難なカレーにしたので普通に美味しかったです。写真は無いです(爆)
国立劇場は初めて来ましたけど、来年建て替えが予定されてるので、建て替え前の劇場に来るのは今回が最初で最後になるんじゃないかなァと予想してます🤔
*・*・*
会全体の感想としては、長唄の『櫓三番叟』から始まり、第一部の〆に人間国宝の京舞家元・井上八千代さんによる舞『松の翁』、そして大トリに萬斎さんと囃子方の亀井広忠さん・田中傳左衛門さん・田中傳次郎さんの三兄弟による『三響會版 三番叟』と異なる三番叟が3つも観れてなかなか素敵な構成でした。
中でも、、、
萬斎さんの三番叟はホントに素晴らしかったです‼️✨✨✨
萬斎さんから放たれるオーラが、とにかく凄いの何のって‼️💦💦💦
しかも最前列で観ちゃったから余計にッ‼️😳😳😳
この日、時間が進むにつれ混み合ってきたけど、実は意外と下手ブロックの最前列は空いてたのよネ(上手の方は見てないので知らん・爆)。幕が空いた瞬間、目の前に萬斎さんが居たので、ベストポジション確保出来てなんか奇跡だったわヨ😳😳😳💦
ただ能楽堂と違って舞台が高いので、最前列だと演者の足元は見えないです。でも他人の座高や髪型に邪魔されないのは快適。舞台全体をバランス良くみたいなら少し距離を取った方が最適だとは思いますが、私は軽い近視なので、前で観れるなら前で観たいのである(笑
今回踏まれた『三響會版 三番叟』というのは本来、二人三番叟として2人で踏むものなのですが、今回は特別ver.として一人で踏むので、本人曰くやり辛いらしいけど、その緊張感とか三番叟に込める想いだとか、今回は装束無しだから余計に萬斎さんの全身から直接伝わって来るようで観てるこちらまで緊張感してしまいました💦
てか装束ありと無しでも大差がないというか、もう三番叟が、萬斎さんの身体に染み付いてて極めてるなというか、神々しくて、改めて三番叟って神事なんだなと感じました。
ラジオでも言ってたけど、ホントに命削って三番叟踏んでるんだなと思った。😖💦
烏飛も、今回は中・小・大って感じで飛んでたけど、装束無しだったからか3回目は物凄い高さがありました。恐らくピーク時並みの高さ…。今後は年齢との戦いになっていくのかもしれませんが、例え高く飛べなくなっても今の深みのある萬斎さんの三番叟が好きです。…ですが、ピーク時並みの烏飛びが生で観れてちょっと嬉しかったです☺️
ちなみに事前にラジオで装束無しと聞いてたから普通に黒の紋付袴かと思ったら上下とも高貴なお色である紫一色でした❗三響會のお三方も袴だけは紫でした。なんだか華やかでした❗てか、萬斎さんの凄さに心奪われて、亀井広忠さんをあまり観れていなかったことに後から気付きました(先日観た『船弁慶』でのパフォーマンスが忘れられなくてね💦お気に入りになっちゃったんですよ☺️)。
萬斎さんも凄かったけど、三響會のお囃子も凄かったなァ☺️☺️☺️
キレが違うよね、キレが。
今回は特別版なので演目の時間も10分程度の短いものでしたが、その分、三響會と長唄とのコラボレーションで、とてもとても濃厚な三番叟でした。台風と長丁場にビビってたけど(苦笑)観に行けて良かったです‼️
てか、萬斎さんを追いかけてると、意外といろんなものに触れられるなァと…。長唄お初にして、凄い大量に聴いてしまった😳💦
最後の『三番叟』とっても素敵でした!
— 東音 安岡麻里子 (@t_yasuoka_m) September 19, 2022
近年稀に見る盛大な会でした✨
和吉襲名おめでとうございます。 pic.twitter.com/uoTpMO2G83
あと余談ですが三番叟の時、揉ノ段が終わって鈴を持ってきたのが飯田さんでした❗最近、飯田さんを良く見聞きしてるような気がする(笑)。
— 弥珠 (@mijumaruG4) September 19, 2022
長唄の会観てて思ったことは、とりあえず三味線カッコイイなァ❗と。楽器弾けるのって、何か憧れる。
— 弥珠 (@mijumaruG4) September 19, 2022
▼前回観た「三番叟」の感想記事はコチラ