映画『七つの会議』は、繰り返し見たくなる作品だった件

映画『七つの会議』
2019年・ミステリー/ドラマ・1時間59分

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫は、所謂“ぐうたら社員”。課長の坂戸からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。 そして、下された異動処分。訴えた当事者は八角だった。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島が新課長として着任する。成績を上げられずに場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。
(C)2019映画「七つの会議」製作委員会

(Amazon Prime Videoより)

『ドクターX』で野村萬斎さんにハマったら、次は映画『七つの会議』がオススメだというファンの方のツイートを見かけ、丁度『Amazon Prime Video』で配信されてたので視聴したら・・・

面白すぎて、3周も視聴しちゃったじゃねーかYO!w

私、ゲームでも何でも非現実的な話の方が好きなので、現代劇ってあまり得意ではないのだけれど、こちらの作品は大手企業の不正を暴くというリアルな題材の現代劇でありながら、良い意味で時代劇のようなエンターテインメントに仕上がってるので、予想以上に楽しめました。多分ドラマ「半沢直樹」みたいなテイストなのかな?「半沢直樹」観たことないから分からんのだけど(爆

中でも通称「居眠り八角(ハッカク)」とも呼ばれる、ぐうたらサラリーマンの主人公・八角民夫(ヤスミタミオ)を演じた野村萬斎さんの役作りが素晴らしく、飄々とした個性的な演技に「この人、これから何をしでかすんだろう?」というドキドキワクワク感が登場した瞬間から溢れており、一気にこの世界に引き込まれていきました。後半、真実が明らかになってからは、完全に主人公の顔になっていくんですけどね。2時間夢中になってて、終わった後にまた最初の八角さんが観たくなる、そんな面白さがありました(んで、3周したとw)。

何よりファンの方も口を揃えるように言ってたけど、この作品の萬斎さんはホントに色気がヤバイ。少し長めのボサボサヘアーに無精髭。普通だったら不潔に思われる容姿ですけど、50代に突入した萬斎さんだからこそ出せるオトナの色気に変換されてて、めっちゃ私好みでした。あと黒スーツを着た時に際立つ線の細さもポイントが高いです。好きなんです、華奢な方。

あとイヒヒ笑いが似合う“イケおじ”が3次元に居たのには驚きだよw
そんなの「龍が如く」の真島の兄さんくらいかと思ってたのでw

ドクターXの完璧主義者の蜂須賀先生とは真逆の役なだけに(衣装の色も白衣と黒スーツの真逆で新鮮でした)、萬斎さんの新たな一面を見た感じです。本業が狂言師というイメージからか個性的な役が多いイメージなんですが、今回も与えられた役を魅力的に演じるのが上手いなァと思いました。

あと、そんな八角の謎に迫っていく課長・原島を演じたミッチーこと及川光博氏の存在感もいい味出してました。ミッチーも好きだから楽しく観れました。てか、どんなちょい役でも知ってる俳優さんばかり使ってたので、映画ならではの豪華さがありました。最後の最後に出てきた役所広司さんなんて、凄い贅沢な使い方してると思うんですよw

ちなみに親会社の代表取締役として北大路欣也さんが御前会議に出てきた時は「龍が如く4」をプレイした後だったので(何気にラスボスw)、今回はどっち!?善なの?悪なの?という気持ちで見守っちゃいましたねw

内容の面では、エンドロールで八角さんが、日本の隠蔽体質をサムライに例えて語ってるんですけど、ゲーム『Ghost of Tsushima』をプレイした後だと、言いたいこと凄く分かる気がしました。今では侍魂って良い意味で使われてて、私も信念を貫く姿勢という意味では侍は好きなのですが、民の命よりも誉や政治を優先する侍の方が実際には多かったわけで。そう考えると、確かに今も昔もそんなに変わらないのかもしれませんね。

八角さんの言う通り「不正は無くならない」と思います。
だけど、それを正すことはできるはず。

過去の事例からも、安全対策より利益を優先した結果、事故が起きてるのは明白なので、過去の失敗を学ぶ機会を増やして己の身を引き締めることが大事なのかな、と思いました。

…と、ちょっと堅苦しくなりましたが、サラリーマンネタでリアルな題材を取り上げている分、ツッコミどころや賛否両論あるかとは思いますが、あくまでもエンターテインメント作品なので、そこを割り切れる方なら素直に楽しめる作品だと思います。てか『ドクターX』で野村萬斎さんにハマったら、この映画も絶対に見た方が良い!

てかね『龍が如く』だって懲役太郎さんのYouTube見たら分かるけど、元その筋の方からみたらツッコミどころ満載だし、『ドクターX』だって医療関係者から見たらツッコミどころ沢山あると思う。んで、じゃあ何故そのツッコミどころを残すのかというと、演出上そちらの方が面白いからなんですよね。

細かいことを気にしてると何も楽しめなくなってしまうので、その辺は大らかに生きていきたいなァと思う今日のこの頃です。感性は狭めるのではなく広げていくものだと思うので。

とりあえず、萬斎さんが演じた八角さんが素敵過ぎたので、あともう数回ほど拝んでおこうと思います。

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