討伐録「風間と師走の大掃除」【GREE版 薄桜鬼プレイ記】#27
薄桜鬼 討伐録 第二弾
2011/12/22〜2011/12/31
大掃除シナリオのネタバレです。ラストは風間編。
●風間と師走の大掃除(桜)
<第一話>
師走の月、局長の命で新選組屯所を大掃除することに。
<第二話>
千鶴は、いろんな人たちにお手伝いを申し出るが、助けは必要ないと断られてしまう。源さんにも断られ、気落ちしてしまう千鶴。そこで、源さんの気遣いから、夕餉を作ってほしいと頼まれるのだった。
<第三話>
夕餉を作る為に買い出しに街へ来た千鶴。
もちろん一人で外出は出来ないので、井上さんも一緒に。
「煤払いの日は、暦で【鬼の日】といってね、【鬼】と書いて【き】と読むんだよ」
鬼の日と聞いて、千鶴の脳裏に思い浮かぶのは、自らを鬼と名乗る風間だった。
「【鬼の日】という名前だけど、厄日ではなくて吉日なんだよ。婚礼以外は全て吉の日なんだから」
<第四話>
夕餉の買い出しに来た道中、通りの向こうから荒々しい声が聴こえてきた。
新選組を悪し様にののしる浪士達。かなり酒に酔っているようだ。
「やれやれ……」
井上さんが、一歩浪士達へ踏み出そうとした、その時、
「見苦しいな」
二人よりも先に、浪士の前に風間が立ちはだかった。
「理解ができないか?ならば、分かりやすいように言ってやろう」
「お前らのような者は見苦しい、見るに耐えないクズだと言ったのだ」
そう言い放つ風間は不適に笑っていたが、その目は冷たかった。
「我らを侮辱するということは、おまえも新選組と同じ幕府の犬か!?」
「確かに新選組は幕府の犬かもしれん」
「だが」
「酔ってクダを巻くばかりの貴様らに比べれば、はるかにましだな」
襲いかかる浪士達を赤子の手をひねるようにたたき伏せ、風間は酷薄な笑みを浮かべるのだった。
<第五話>
千鶴と井上さんの存在に気付いた風間。
「なんだ、いたのか」
「あんたがどうしてあんな真似を……?」
「今日は人間どものいう煤払いの日だろう。町の掃除をしてやっただけだ」
「もっとも、このごみ共の言っていたことも間違いばかりではない」
「……おまえらの主人のように、いくら表面をきれいにしたところで、内側から腐っていくものもあるからな」
そう言うと、背を向けて風間は去って行った。
井上さんは黙して語らず、渋面で風間の背中を見つめているのだった。
<桜エンド>
酔っ払った浪士達を倒し、去って行く風間の姿をただ黙って見守るしかない、千鶴と井上さん。
すると、風間は二人へと振り向いてみせる。
「今日は偶然出会っただけだ」
「時がくれば必ずおまえを迎えに行く」
それだけ告げると、風間は再び背を向け去って行った。
「戦いにならなくて良かった。私だけではとても雪村君を守れなかっただろうからね」
千鶴は、風間が最後に残して行った言葉が、頭の中で反響していた。
「時がくれば必ずおまえを迎えに行く」
その言葉が、いつまでも離れない。
不思議と長く、いつまでも耳に残っているのだった。
(了)
ちー様、カッコいいんですけど、やっぱ部外者だからシナリオ上、糖度は全くないですね(苦笑
次回は、大掃除コンプイベントを更新する予定です。
その後にお正月イベントとバレンタイン…。
もう2月中旬だけど・・・更新遅くてすいません(汗