野村万作萬斎 狂言の現在2023【能楽観賞日記】#67
野村万作萬斎 狂言の現在2023
関内ホール 大ホール
2023年7月12日(水) 14:00開演
このシリーズを観るのはお初で、解説とは別に萬斎さんの楽しいトークがあり、狂言2曲もすっぱがどんでん返しをくらう話で面白かったデス🤣🤣🤣
あ、解説は解説で面白かったですが🤣🤣🤣
“この用語を説明して!”と袖からカンペ出されてるのに、なかなか気付かない深田さん🤣
しかも、カンペに気付いて慌てて語句説明するものの、ちょおぉぉもくぅぅー!と裏から萬斎先生らしき人の声で激が飛んでくるという🤣(はやく鳥目の説明をしろということですね🤣)
真面目で一生懸命な深田さんの解説は、見ててほっこりします☺️
狂言「磁石」
すっぱ:野村萬斎
田舎者:野村裕基
宿屋:岡聡史
後見:福田成生
【あらすじ】見付の郷の者(演:野村裕基)が大津の宿を見物していると、すっぱ(演:野村萬斎)が言葉巧みに近づき、怪しい宿に連れ込む。自分が売買されると知って男は逃げるが、後を追った人売りが刀を抜いて迫ると、男は磁石の精を名乗って太刀を呑むと脅かして…。
*・*・*
初見。田舎者が、追いかけてきたすっぱを奇想天外な発想で返り討ちにする話🤣
萬斎さんと裕基くんの攻防が、間のとり方といい表情といい、面白可笑しくて見てて楽しかったデス🤣
裕基くんはハムレットを演ってから、より表情が豊かになったような気がします。今回も師匠相手に引けを取らない迫力で、すっぱとバッチバチなのが見てて面白かった。磁石の精になりきる姿もサイコーでした🤣🤣🤣
これからも、この親子狂言を見守っていきたいと改めて思いました😌
ちなみに、すっぱが寝たときは頭をこちら側に向けたので、しかも被り物無しで目の前だったので頭頂部ガン見した🤣
能楽堂で観る時は是非、脇正面から觀てみたい🤭
狂言「咲嘩」
太郎冠者:野村万作
主:内藤連
咲嘩:石田幸雄
後見:深田博治
*・*・*
以前、萬斎さんver.で観たことある曲。
その時のあらすじ&感想はコチラから。
まず、万作さんの太郎冠者は可愛気がある🤭
連れてきた者がすっぱだと分かり、なら懲らしめてやろうと腕まくりする仕草はちょっとキュンとした🤭
主が事を荒立てぬようにしようと慎重派なのに対して、この太郎冠者は愚直で回りくどい事が嫌いなんだろうなと感じました。万作さんver.も面白かったー!🤣
あとラストの幸雄さんがムスッ😡とした仏頂面で去っていくのサイコーでした🤣
普段ニコニコしてる時とのギャップ🤣👍✨
【心の直にない者】こころのすぐにないもの
いつの時代にも悪い人は居るし、これからの未来も残念ながら居なくはならないんだろうけど、すっぱに騙された田舎者や太郎冠者の振る舞いを見て、これくらいたくましく生きれたら、ちょっとは平和になるかもな、と思いました🤣🤣🤣
▼前回の能楽鑑賞日記はコチラ