第30回 夜桜能 第一夜【能楽観賞日記】#50

第30回 夜桜能(第一夜)
靖國神社能楽堂及び内苑
2023年4月3日(月) 19:00開演

今月初めは、夜桜能を観に靖国神社に行ってきました。昨年は雨でホール能になってしまったので、靖国神社の能舞台はお初でしたが、淡い火の光に照らされた年季の入った能舞台と桜吹雪の相性は雰囲気抜群でした!

それを運良く正面席最前列センターで、火入れ式から観れたことに感無量!!昨年の悔しさは見事に浄化されました(笑)

昨年は夏に寒川神社の薪能に行ったけど、季節や場所が変わると同じ薪能でも全然違うんだなと、夜桜能の特別感に酔いしれました😌

狂言「成上り」

太郎冠者:野村萬斎
   主:深田博治
 すっぱ:野村裕基
  後見:岡聡史

【あらすじ】鞍馬寺に参籠する主人(演:深田博治)の太刀を預かって共をした太郎冠者(演:野村萬斎)だったが、主人の刀を預かったまま眠りにつくと、すっぱ(演:野村裕基)が現れ、太刀を青竹にすりかえて逃げてしまう。翌朝、目を覚まして驚いた太郎冠者は、主人に「成上り」の話をしてごまかそうとするのだが…。

*・*・*

以前、淡朗さんのシテで観たことのある演目。すっぱに転がされてもニコニコしてる淡朗さんが印象的でしたが(笑)、萬斎さんの太郎冠者も、とてもチャーミングで素敵でした💕

そういえば、この日の推しの髪型に何か違和感を感じたんだけど、後日、推しの画像を漁ってて気が付いた。分け目がいつもと逆だったんだ!😳
出てきた時は一瞬、真ん中分けに見えてクローディアス再び⁉…かと思ったけど、6:4の微妙なラインだった…翌日は元に戻っていたので、一体、何の気まぐれ?🤔

ちなみに、すっぱに転がされた太郎冠者は、前髪両サイドが少し崩れて、主演映画「七つの会議」の八角さんチックになってました。良きッ!!!!🤣👍✨

あと太刀を持ったまま眠る時、持ち方が美しく感じて…。推しのお手々が白くて綺麗で毎回観てしまうので、手フェチになりそう✨////

萬斎さんが太郎冠者をやると、お調子者っぷりが際立って、この太郎冠者の主は苦労してそうだな、と想像してしまう(笑)。まさに狂言の主人公の中でも太郎冠者はスーパースター。今後もたくさんチャーミングに演じて欲しいです😌

あと、裕基くんのイケメンすっぱもなかなか良きでした。狂言の言い回し、更に上手くなったような気が…てか、ドンドン萬斎さんに似てきたような🤔
捕まった時の、しかめっ面も逆にカッコよく感じたわ(笑)

あと主がすっぱを捕らえた時、裕基くんの背丈がデカいので、真正面から観てると、深田さんがすっぽり隠れちゃうの何だか面白かったデス😂

能「鷺」

  鷺:田崎隆三
  帝:大坪海音(子方)
 蔵人:森常好
重大臣:舘田善博
 大臣:梅村昌功・則久英志
 従臣:御厨誠吾・大日方寛
 輿舁:野口能弘・野口琢弘
 官人:石田幸雄

 笛:一噌幸弘
小鼓:飯田清一
大鼓:柿原弘和
太鼓:小寺真佐人

地頭:武田孝史

【あらすじ】四番目物。夕涼みの宴にて帝(ツレ/子方)は臣下の蔵人(ワキ)に、池の洲崎に居る白い鷺(シテ)を捕らえるよう命じる。鷺は一度は驚いて飛び立ってしまうが、蔵人が鷺に「勅諚に従うように」と語ると元の場所へ降り、羽を垂れて地に伏し、おとなしく捕らえられる。その場の人々は帝のご威徳だと称賛し、帝も喜び、鷺にも蔵人にも五位の爵位を授ける。鷺は優雅にあたりを舞い飛んだ後、帝の命により再び放たれると鷺は嬉しそうに飛び上がり、どこへともなく去っていくのだった。

*・*・*

間狂言から始まり、次に帝(子方)と共に、ワキ方がなんと8人も出てきて凄い迫力。そこにシテの鷺が現れ優雅に舞う。全身真っ白の装束で直面のシテの姿が印象的な演目でした。ちなみに、この曲のシテは、神の領域に近しいとされる元服前の子どもか、還暦以降の老人のみが勤めることを許されているそうです。

能「鶴亀」でも思ったけど、人間以外を演じるときに、頭にその動物を模した冠を被ってるのが何だか可愛いですね。

昨年は能楽鑑賞始めたばかりで、睡魔との戦いだったけど(苦笑)今年はそんなこともなく、謡もそれなりに聴き取れて楽しむことが出来ました。少しは成長できたのかなァ🤔w

通常と春限定の御朱印。刺繍が凄い。

▼前回の能楽鑑賞日記はコチラ

▼去年の夜桜能の感想はコチラ

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