第42回 大宮薪能【能楽観賞日記】#60
第42回 大宮薪能(第2日)
武蔵一宮氷川神社境内 楼門内舞殿
2023年5月13日(土) 19:00開演
萬斎さんと共にダブルヘッダー!?ということで(笑)、前回の『よこはま「万作・萬斎の会」』の同日、横浜からそのまま大宮まで直行して、大宮薪能を観に武蔵一宮氷川神社へ。雨が心配でしたが、神のご加護か何とか持ってくれました。
座席、変わった配置してるなァと思ったら、本殿にお尻向けちゃダメだから正面席が無いのね。
舞殿での演能ということで、柱(死角)が多い分、神様に捧げる能楽の儀式を覗かせて頂いてるような気分になりました。このような薪能は初めてでした。橋掛りが位置的に演出としては使えないので、ちょっと演者が窮屈そうにも感じましたが…。
因みに、この時期の夜の埼玉はまだまだ冷える…ということで、配られたレインコートは防寒着になりました。助かりました😅💦
狂言「呼声」(和泉流)
太郎冠者:野村萬斎
主:中村修一
次郎冠者:内藤連
【あらすじ】無断で旅に出た太郎冠者(演:野村萬斎)が帰宅したと聞いた主人(演:中村修一)は立腹し、早速、次郎冠者(演:内藤連)を連れて太郎冠者の家に行く。次郎冠者が呼びかけても声で様子を察した太郎冠者は居留守を使って出てこないので、今度は主人が代わって作り声で呼びかけると太郎冠者も作り声で返答。そこで、主人は平家節を付けて呼ぶと、太郎冠者も同じく節回しを付けて返してくる。その後も調子よく返すうちに思わず太郎冠者は興に乗ってしまい…
*・*・*
この演目を観るのは二度目。
3人で浮きに浮いてドタバタするところが迫力があって楽しく、大好きな演目です🤭
配役、前回観たときと一緒かな?と思ったら、アドの二人が入れ替わってました。
今回の萬斎さんは、囃子に乗り出してからが、会場のウケも良くて特にノリノリだったように思います。バレても居留守を貫き通すところは「留守でござるッッッ!!!」って感じで、超気合が入ってて笑ってしまいました🤣
コレは何度でも観たい演目です。
能「巴」(金春流)
前シテ)里女:本田光洋
後シテ)巴御前の霊:本田芳樹
ワキ)旅僧:野口琢弘
ワキツレ)従僧:吉田祐一、大日方寛
アイ)里人:高野和憲
【あらすじ】琵琶湖のほとりの粟津原にやってきた僧(ワキ)は、神前で涙を流す一人の女(前シテ)と出会う。理由を尋ねると、粟津原の祭神は、昔この地で戦死した木曽義仲だと教え、弔ってくれと頼むと、自分が亡者であることを明かして姿を消す。僧はお参りにきた里の人(アイ)から、義仲と巴の物語を聞き出し、先の女性が義仲に最期まで仕え続けた女武者・巴御前だと確信する。
その夜、僧が経を手向けていると、巴の霊(後シテ)が在りし日の姿で現れ、合戦の日々や義仲の最期の様子を明かし、ひとり義仲の遺骸と別れ、木曽へと落ち延びていった無念を語ると、その妄執からの救済を願いながら去っていく。修羅能の中で唯一、女性を主人公にした作品である。
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今年の式能で宝生流のを観ましたが、今回は金春流。
長刀を使った巴の舞はとてもカッコ良かったです。
戦える女性って何だか憧れます。
なんとなーく、FF9のフライヤさん(好き)を思い出してしまいました。
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