犠牲【NieR Replicant ver.1.22 プレイ記】#9

PS4版『NieR Replicant ver.1.22474487139…』の青年期篇の感想続き。鍵が全て揃い、いよいよ魔王に挑む時がやってきました。

※以下、ネタバレ注意

まず石の神殿の奥地に現れたのは、デボルとポポル
ニーアは戸惑いながらも彼女らと戦闘する羽目に。

ここでは正体を明かしてくれないが、言動から、どうやら彼女らは魔王サイドの人間だったらしい。デボル&ポポルと一戦交え、ニーアの決意を確認すると魔王の城へ入ることを許可してくれました。

…が、魔王の城内部も一筋縄では行かず、魔王の元に辿り着くまでには、いくつもの試練が待ち構えていました。螺旋階段での、この不死身イノシシ野郎との鬼ごっこはマジで何度もゲームオーバーになって苦戦しましたw
手前に槍が落ちてるので、障害物は槍で壊せよって意味なんだろうなと、そこまでの読みは良かったのですが、階段のどの部分を走るかで難易度が変わってくるので、それに気付くまで時間がかかってしまいました(階段の手前を走るのが正解のようです)。

鬼ごっこ突破後もニーアたちは追い詰められてしまいます。これで万事休すかと思ったその時、どこからともなく槍が飛んできて・・・

え、この見覚えのある人たちは、まさか・・・!!

仮面の王・カイザム〜〜〜〜!!

ど、どうしてここに!?
いや、ホントマジで。
そんな簡単に入ってこれないでしょ、ココw

どうやらニーアたちに受けた恩義を返すため、駆けつけてきてくれたようです。マジで仮面の人たち、義理堅い民族で泣けてくる・・・。作中で一番の激アツなシーンじゃないでしょうか。

自ら盾となり、ニーアたちだけを先に行かせる仮面の王たち。ちょっと目頭が熱くなりました・・・。カイザムのことめちゃ好きになりました。と同時に死亡フラグを立てまくるので切なくなりました。

そう、ニーアたちが敵わなかったマモノ相手に、仮面の人々が挑むなんて無謀なことをしてるのですが・・・カイザムは愛する人を失う悲しみをニーアにも背負わせたくなかったんでしょうね。いい親友を持ったな(涙

いつまでもカイザムの元を離れようとしないニーアに喝を入れるカイネ姐さん。なんだかんだで戦士であるカイネが一番漢らしい(ニーアとエミールは優しすぎるw)。

そうだな。

奥へ進むと再びデボルとポポルが登場。ここで1300年前、人類が滅びかけた時に取った最期の手段「ゲシュタルト計画」について聞かされます。

かつて人類が白塩化症候群によって滅びかけた時、人間の魂(=ゲシュタルト)と器(=レプリカント)に分離し保存する。そして白塩化症候群の脅威が去った時代に再び人間の魂を器に戻し再生するという壮大な計画。

そのレプリカントにあたるのが今のニーアたち。レプリカントたちは長い年月の間に自我が芽生え、自分たちを人間だと思い込んで生きてきたわけです。タイトル回収が漸くここできましたね。

ただここでデボルとポポルに、ここにいる全員が人間ではなく、人間に作られた「人間モドキ」だと言われましても、カイネもエミールも既に人間離れしてるので、イマイチ、ピンとこなかったというか(笑)。ただニーアにとっては衝撃的事実です。FF10のティーダと似たような感じかもしれません。てか、旧世界から生きてるエミールだけが唯一、本物の人間だった(あくまでも過去形)ってのが、また皮肉な話です。

そして、マモノの正体。それはゲシュタルトが精神崩壊を起こし暴走した姿、つまり本物の人間、人間だったモノの成れの果ての姿だったのです。だから個体によっては、知性や感情が残ってたりしたんですね。

デボル「おまえのそのカラダを返してもらおう。
    本来の持ち主である人間に。」

ポポル「悪く思わないでね。
    それが、持ち主のいないカラダを持たされたわたし達の仕事なの。」

デボルとポポルはゲシュタルト計画を実行するためにニーアを導いていました。ニーアは魔王の器になる存在で、ニーア自身は魔王のコピーでしかない。でも、だからといって「はい、そーですか」という訳にもいかない。ニーアもまた、一人の人間として、ヨナの兄として生きてきたのだから…。

何となく『Detroit: Become Human』をプレイしたあとだと、人間の定義として単純に「魂」の有る無しでは測れないと言いますか…この後の『NieR:Automata』の世界でも機械生命体とか出てきて色々考えさせられますし、似たような状況としてクローン問題にも繋がるような気がします。

ぶっ飛んだ世界観なので、完全にファンタジーではあるんだけど、現実世界が今まさにパンデミック状態だからか、微妙にリアルにも通ずるものがあって、このゲームは奥が深いなと思いました。

確かに永遠の命を持ってても、たったひとりぼっちでは気が狂ってしまいそう。想像しただけでゾッとする。

そんな大切な相方を失ったポポルは、ブチ切れて暴走してしまいます。エミールは自分の魔力を使って、ニーアたちを退避させようとしますが、ポポルはそう簡単に逃がしてくれません。

「この醜い体になってからの姿も、本当に嫌でした。」

「だけど、同時に『誇り』でした。だって……この姿のおかげで、」

いやいやいや、能力じゃなくてエミールの性格が良かったからだと思うよ。だから仲間に、友になれたんだと思うよ。あぁ、ここはエミールの覚悟がひしひしと伝わってきて辛い。

ポポルの暴走を止めるために、自ら死を決意したエミール。ここでお別れなんて辛すぎる。ヨナを救う為とはいえ、カイザムといい、エミールといい犠牲が多すぎる(涙)セラムンの最終回を思い出しちゃう。

エミールの兵器としてのチカラによって、ポポルはエミールと共に消滅しました。

『NieR:Automata』で、自分たちの同型機が暴走したって言ってたけど、まさに『NieR:RepliCant』のデボルとポポルのことだったんだね(暴走したのはポポルだけだけど)。

あと、ここら辺のマップが割と『NieR:Automata』同様、旧世界の面影を残していて印象的でした。ニーアの村が自然に囲まれてる場所で、これが『NieR:Automata』に繋がるのか疑問だったんだけど、あぁ、ちゃんと残ってたんだな、と思って。むしろ、ニーアの村の方は計画を悟られないように意図的に隠してたのかなって気もしますね。

© 2010, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Toylogic Inc.

AD

シェアする