赤いカバンの船頭さん【NieR Replicant ver.1.22 プレイ記】#7
PS4版『NieR Replicant ver.1.22474487139…』の青年期篇の感想続き。今回はリメイク版の追加要素である新たなエピソード「人魚姫」のお話です。
※以下、ネタバレ注意
いつも赤いカバンを身につけてる船頭さんが居るのだが、今回はその赤いカバンの船頭さんが、ずっと仕事を休んでいるので様子を見てきてほしいとポポルに頼まれ、海岸の街にある彼の家へ。彼の奥さんに話を聞いてみると、夫婦喧嘩をして夫が出て行ったきり一週間も帰ってこないのだという。
そう、確かにこのタイミングでは、ファストトラベルである船での移動が出来なくなっていたんですよね。サブクエストやるのに不便なので、早くこの問題を解決したいですな。
まず、海岸の街で情報収集。ニーアの村の衛兵が赤いカバンの船頭さんのお兄さんだと知り、村に戻る。そして兄曰く、暫く村には戻っていないが、船で手紙を運んでると言っていたので、郵便局の人が何か知ってるかもとのことで、再び海岸の街に戻ることに。
…無駄に行ったり来たりさせるなッ!!ww
郵便局に行くと、いつもの配達員さんの姿がありませんでした。留守番を任された街の人に話を聞くと、何やら関係性がありそうな情報が。仕事仲間の娘さんも家出したまま帰ってこないのだという。もしかしたら街の入り江に漂着した難破船に行ったのかもというので、ニーアも向かってみることに。
難破船ではカイネとエミールも合流。カイネが魔物の気配を感じたらしいので、二手に分かれて内部を捜索することに。
ニーアが女の子の人影を見たので追いかけて部屋に入ってみると、誰もいない・・・
シロってエミールの館でもビビってたけど、幽霊とかお化けが苦手なんだなw
(シロ自身が一番不思議な存在なのにw)
船内で見た女の子の人影が、行方不明の娘さんなのかもしれないと思ったニーアたちは、女の子の足取りを追う途中で、足元の床が抜け落ち下の階へ落下してしまう。
そして、そこで見たものは・・・
変わり果てた姿の赤いカバンの船頭さん、そして街の人たちだった・・・。
正直、赤いカバンの船頭さんが死んでしまうとは思っても見なかったのでショックでした。彼との出会いイベントから専用クエストまであり、それは船頭さんとしてニーアと関わるために、印象付けるものとして考えていました。実際に船頭さんになってからも、船に乗る度に妻との出来事(大体、夫婦喧嘩だがw)を話してくれたりして、かなり親近感が沸いていました。
でも、それもこれも、この時に地獄に突き落とすための準備期間だったんですね(恐ろしやw
まさに、ヨコオワールドの洗礼を受けた気分でしたw
てか、これ、奥さんに何て説明すれば良いんだよ…(困惑
カイネたちと合流し、奥の部屋に乗り込むと例の女の子が・・・。カイネが感じた魔物の気配は、この女の子から放たれていました。
すると、そこへ郵便局の配達員さんも登場。どうやら配達員さんが、この女の子のために難破船に通い、世話をしてあげていたらしい。
カイネに見破られて正体を現したマモノ。ちょっとモルボルっぽいw
口の中には女の子の姿が保たれていて、巨大なマモノを操っているかのようにも見えます。
回復力の早いマモノに苦戦するニーアたち。そこでカイネは配達員さんを人質に取るという強硬手段に出ます。どうやら、このマモノは世話をしてくれた配達員さんには懐いており、ちゃんと認識しているようです。ニーアとエミールはその一瞬の隙をついてありったけの攻撃を仕掛けますが、不死身なのかそれでも倒れてくれません。
万事休すか、と思ったその時・・・
おいおいおい、まさか・・・
「おまえなんか……嫌いだ!!」
配達員さんは絶叫しながらマモノを何度も殴りました。可哀想な女の子だと思って同情していたのに、本当はマモノだったわけですからショックだったのでしょう。
ニーアたちの攻撃に比べたら、配達員さんの攻撃なんて痛くもかゆくもないでしょうけど、だけど、マモノも信頼してた人間に拒絶されてショックだったのか、動きが止まってしまいました(この時のBGMがまた凄く切ないの・・・
これはもう、完全にマモノにも感情がある。
それを印象付ける出来事でした。
そして、ニーアはその隙に最後の力を振り絞ってマモノの急所を攻撃し、マモノはついに倒れたのでした。
消える間際、最期に海を見つめ、涙を流しながら何か喋っていましたが、その内容は人間には分かりません。
ただ、配達員さんにとっても、このマモノにとっても、この結末は辛い。
誰も望んだ結末じゃなかったことは確かです。
そして、一週間後。
痺れを切らしたのか、赤いカバンの妻がニーアの元へやってきました。
真実を告げるか否か、相変わらず酷な選択をさせますねぇ。
てか、ここで嘘を付いても仕方がない。どんなに待ち続けたって夫はもう居ないのだから・・・。人生長いのだから、灯台のおばあちゃんみたいになってほしくない。ここは真実を告げよう・・・。
「旦那さんは……マモノに殺されたんです……
俺達が見つけたときには……もう手遅れで……」
「嘘よ……どうして……夫が……
思い出のカバンを、バカみたいずっと着けて……
ずっと……私のことを想ってくれて……」
そもそも、夫が家出した原因が夫婦喧嘩だったので、この奥さん、些細なことで夫婦喧嘩してしまったを後悔しながらこの先、生きるんだろうな…と思いました。この夫婦の喧嘩は毎回可愛らしいもので、愛情あふれた痴話喧嘩だったんですよね。喧嘩するほど仲がいいってヤツですね。
ただ、やはり人というのは常に死と隣り合わせで生きてますので(特に今の現実世界がそうですよね)、この夫婦を見てたら、大切な人に対して安易に喧嘩腰になるのではなく、相手に対する器は常に大きくいたいと思いました。後々、後悔しないためにも。
そういう意味では平和主義者なので、喧嘩するほど仲がいいって夫婦タイプは自分には向いてないのかも、とも思いましたw
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