万作の会のお狂言を観てきました【能楽観賞日記】#46
勝手に決めました、毎月第2日曜日は狂言の日
横浜能楽堂 普及公演「横浜狂言堂」
2023年2月12日(日) 14:00 開演
またまた【横浜狂言堂】に行って来ました。今回の演目は、万作の会の皆様(万作先生のお弟子さんたち)による狂言「文荷」と「二人袴」。冒頭のお話は中村さんでした。
中村さんの解説は初めて聞きましたけど、声も内容も明確で分かりやすかったです😌
ただ、本人も解説を任される機会が多くなり、慣れてきたところだけど、横浜狂言堂の解説だけは慣れないと。何故ならこの公演のお客さんは狂言見慣れてる人ばかりなので(笑)。本日も狂言初めて見るお客さんに挙手を求めたところ(中村さんの集計によると)17人くらい?でした。少ッ❗w
解説は初心者向の方がやりやすいんだそうです。萬斎さんもホールの時の方がノリノリだもんな(笑)。客層に合わせて飴と鞭ならぬ飴と塩を使い分けてるような気がする(笑)🤭
お能のシテ方さんがよく言う言葉に「お能は寝ても良いんですよ〜」というのがあるのですが(絶対本心じゃないと思う・苦笑)、本日の中村さんは「皆さん寝ないでください。寝ちゃうと我々出来ること無くなっちゃいます」というのが、今回の解説で印象に残った言葉。やはり狂言は喜劇だから観てナンボだよな〜と😌
狂言「文荷」(和泉流)
太郎冠者:内藤連
主:月崎晴夫
次郎冠者:飯田豪
後見:福田成生
【あらすじ】東山でねんごろになった千満という少人(稚児)から、誘いの手紙を受け取った主人(演:月崎晴夫)は、その返事を太郎冠者(演:内藤連)と次郎冠者(演:飯田豪)に届けるよう命じる。二人は「奥方に叱られる」と言って断ろうとするが、主人に脅され仕方なく手紙を受け取り出かけていく。太郎冠者と次郎冠者は「主人の少人狂いには困ったものだ」と言いながら、互いに手紙を押し付け合う。そこで二人は手紙を竹竿に結び、二人で担いで運ぶことを思いつく。能「恋重荷」の謡を謡いながら運んでいると、太郎冠者は手紙の中を見てみようと言い出して…。
*・*・*
主人の恋文を嫌嫌運ぶ太郎冠者と次郎冠者のやり取りが見どころ。あの月崎さんが恋文を書いたのかと思うと、ちとニヤニヤしてしまう(笑)。
アレコレしてるうちに、ついにあることをやらかした太郎冠者と次郎冠者。更に迎えに来た主人にバレて、このピンチをどう切り抜けるのかな?と思ってたら、次郎冠者のオチの一言に笑いました🤣んなこと通用するかーい!と🤣
初見の演目でしたが面白かったです。
狂言「二人袴」(和泉流)
聟:岡聡史
親:高野和憲
舅:深田博治
太郎冠者:中村修一
後見:飯田豪
*・*・*
あらすじは、先週も観た演目だから割愛w
解説時に「二人袴のシテ(岡さん)から伝言を預かって来ました」と言って読み上げた内容が、「本日の聟役は42歳です!後厄も終えたので、張り切って演じます」ということで、岡さんww🤣
岡さんの聟役観るのは2度目だけど、宣言通り張り切って演じてて、前よりも明るく元気で良くなってる気がしました。裕基くんとは違った可愛らしさがあって、好きだなァ。裕基くんの聟も好きだし、岡さんの聟も好き。ハマり役だよなァと思いました😌
※岡さんが、聟役を初挑戦した時の感想はコチラ↓
てか、42歳でも聟役出来るなら、裕基くんもあと20年位できますね(笑)
二人袴は何度も観たけど、毎回お客さんの反応が良いのも後押しして何度観ても面白い演目です🤣
お腹いっぱいだから、もういいや、とはならないので不思議です😌
一方、高野さんは、やっぱ舅役や太郎冠者役の方が持ち味活かせてる気がしたけど、長袴を履いた時に若干ヨチヨチ歩きになってて、なんでパパまでその歩き方⁉🤣と笑ってしまった。この親にしてこの子あり⁉🤔
あと余計な事ばかり喋る聟に対しての「シッ!シーッ!」が凄い全力だった🤣
今回もなかなか面白い父子で楽しませて頂きました😌
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そういえば、今年の横浜狂言堂のチラシに「改修工事中も狂言が楽しめるように企画してる」と書いてありました。横浜能楽堂が使えないので、どんなカタチになるのかは不明ですが、楽しみですね。尚、リニューアルオープン後も横浜狂言堂の開催は予定しているとのこと。まだ先のことですが、ちょっと安心しました。
その他に狂言では、大名のかぶる大名烏帽子(https://t.co/vQaXNLJWsC)や、夷(えびす)のかぶる夷烏帽子も使用します。写真は、親役の #高野和憲 さんです。 pic.twitter.com/EtoAByZ3i2
— 横浜能楽堂 (@YokohamaNogakud) February 12, 2023
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▼前回の横浜狂言堂の感想はコチラ