各キャラの配役が素晴らしい【龍が如く 維新!プレイ記】#2

PS3/PS4ソフト『龍が如く 維新!』クリア後感想の続き。今回は主な登場人物を通じて、その印象&感想を書きたいと思います。

 

 

※以下、ネタバレ注意!

 

 

土佐藩

坂本龍馬/斎藤一(桐生一馬:CV.黒田崇矢)

今作の主人公・坂本龍馬を演じるのは「龍が如く0〜6」の主人公・桐生一馬。今作では、吉田東洋暗殺の犯人を追いかけて、“斎藤一”の偽名を使って新選組に入隊します。桐生一馬の熱き部分が坂本龍馬、真面目な部分が斎藤一のイメージにピッタリだと思いました。

義理堅い坂本龍馬は、兄弟分である武市半平太と決別してまでも、国の未来よりも犯人探しを優先しますが、新選組局長・近藤勇との出会いによって、徐々に従来の坂本龍馬のイメージ像に近づいていくのが魅力的でした。もし、坂本龍馬と近藤勇が出会っていたら?というIF展開が見れたのは面白かったです。

あと偽名に「斎藤一」をチョイスしたのが違和感なくて◎。史実の斎藤一も色々な偽名を使い分けていた人物なので、こんな展開があっても不思議ではないカモ!?

最後は、ヒロインのおりょうと結ばれますが、個人的には別宅で遥と親子として静かに暮らしていきたかったかも(爆

 

武市半平太(俳優:高橋克典)

坂本龍馬の兄貴分・武市半平太を演じるのは俳優の高橋克典氏。いやぁ〜声優も上手いんだなぁと思いましたね。凄く良かったです。土佐勤王党盟主で、実はラスボス(武市を利用していた黒幕は別に居るのですが…)。吉田東洋の死をキッカケに龍馬と武市は決別することになりますが、この兄弟対決が『龍が如く1』の内容に通じるものがあって、上手いこと考えたなと思いました。そして、『龍が如く1』の内容を思うと、最後、武市を生かす展開にしたのは良かったなと思いました。まぁ、他人の人生を生きることが幸せかどうかは別問題ですが…。

 

中岡慎太郎(伊達真:CV.山路和弘)

中岡慎太郎を演じるのは、龍が如くシリーズで桐生一馬と協力関係にある刑事・伊達さん。しかも声はゲラルトさんなので、伊達さんの声を聞く度に「ウィッチャー3」も進めなきゃなぁと思いながらプレイしていたのは秘密ですw

今作でも坂本龍馬と中岡慎太郎の間柄、良き協力者になってくれます。史実では、近江屋事件で坂本龍馬とともに暗殺されてしまいますが、今作では一命を取り留めたようで、エンディングでは元気な姿を見せてくれたので良かったです。

 

岡田以蔵(錦山彰:CV.中谷一博)

人斬り以蔵として知られる岡田以蔵を演じるのは、桐生一馬の兄弟分であった錦山彰(しかも悪い方の錦)。『龍が如く極』で、錦山の人生が狂ってしまった理由が描かれてるのだが、それがもう完全にDQ11のホメロスと同じで完全に重なってしまい、同情せずにはいられない人。なので、時代が変わっても対決しなきゃいけないのかと思うと複雑でした。武市の元を去った坂本龍馬の代わりに、自分が武市の兄弟分になりたかったけど出来なかったという最期の告白には、錦山と重なる部分がありました。

 

新選組

近藤勇(船越英一郎)

新選組局長・近藤勇を演じるのは俳優の船越英一郎氏。ご本人も近藤勇を演じるのが夢だったようなので、願いが叶って良かったですね。声優も上手かったですわ。やはりベテラン俳優は違う。ちゃんとしてる。

序盤はなかなか姿を現さず、2時間ドラマで拝見する船越さんとは違って怪しさ満載なのだが(笑)、実は、とても志が高く聡明な局長。新選組モノって局長より鬼の副長・土方の方が目立ってる作品も多いのですが、今作では少ない出番にも関わらず、見事な存在感を見せてくれました。

 

土方歳三(峯義孝:CV.中村獅童)

鬼副長として知られる土方歳三を演じるのは「龍が如く3」に登場した峯義孝。「龍が如く3」は未プレイなので詳細はわからないけど、キャラクター像は「龍が如く3」と「維新!」で、そんなに大差ないんだろうなぁと思います。

感情を抑えた喋りがクールで不気味で鬼副長感があって、最初はマジで怖かったけど、その怖さが土方歳三らしくてイメージには合ってるなと思いました。演じた峯自身が人気投票でも上位にくるキャラクターなので、そういう意味でも土方役は納得できるかもしれない。終盤では坂本龍馬とも打ち解け、沖田・永倉と共に最終決戦に向けて行動を共にしてくれる展開は胸熱でした。

歴史上の人物で一番好きな人物が土方歳三なんだけど、やっぱどの作品でもカッコいいなぁ。と思うと同時に「峯義孝」自身にも興味が湧いてきたので、体験版で挫折したリベンジも兼ねて「龍が如く3」もプレイしたいなぁと思いました(でもその前に「龍が如く極2」をやらないとね)。

 

沖田総司(真島吾朗:CV.宇垣秀成)

一番隊隊長・沖田総司を演じるのは「龍が如く」シリーズで一番人気キャラの真島組組長・真島吾朗。真島さんに関しては「龍が如く極」に出てくるクレイジー真島のイメージしかない状態で「龍が如く0」の動画を見たので、そのギャップに「!?!?!?」となりましたw

真島の兄さん、実は若い時は桐生ちゃんに似て真面目で、さらに本気で惚れた女が居て、しかもその女の幸せを願って黙って身を引く漢だったなんて…もう、そのギャップにやられましたわ///

そんな真島の兄さんが演じる沖田総司。しかしその正体は、芹沢鴨暗殺事件(※)をきっかけに沖田総司を名乗ることになった芹沢派の平山五郎(ゴロウ繋がりでの配役なんでしょうなw)であり、沖田総司本人ではないのである。だから労咳とも無縁です。よかったね(?)

 

【※本作における芹沢鴨暗殺事件とは】
近藤が芹沢一派の実力を買って優遇していたため、焦った本物の沖田総司は永倉新八と井上源三郎共に芹沢鴨の暗殺を計画するが、助太刀に来た平山と平間によって返り討ちにあってしまう。しかし、愛弟子を殺された近藤が芹沢一派責めることもなく、むしろ愛弟子による非礼を詫びる。そして、近藤は新選組のメンツを守るため、死んだのは剣豪の沖田総司ではなく、芹沢一派ということにして、芹沢、平山、平間には、それぞれ井上、沖田、永倉として生きるよう命じるのであった。

 

この世界では「沖田は美少年」という噂が広まってるようですが、それは本物の沖田が本当に美少年だったため。ただ、私が触れる新選組作品での沖田総司は剣豪のイメージからか、戦闘狂に描かれてるケースが多いので、個人的には真島の兄さんが沖田本人でも合ってるなぁと思いましたw

ちなみに世間での沖田総司=美少年設定は、司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」のイメージから広まったもので、史実では違ったようです。物語的には美人薄命の方が話的に面白いってことですな。

真島の兄さん演じる沖田総司ですが、中盤以降、主人公と行動を共にする機会が多く、真島ファンには嬉しい展開になっています。声優の宇垣さんが出番が多いって言ってたけど、ホントだった〜!(喜)主人公に「沖田の兄さん」と呼ばれて照れる姿だったり、藤堂の死に涙する姿だったり、意外(?)な姿も見れて満足です。

 

永倉新八(冴島大河:CV.小山力也)

二番隊隊長・永倉新八を演じるのは「龍が如く4・5」に登場し、真島吾朗の兄弟分である冴島大河。今作をプレイした影響もあって「龍が如く4・5」も気になってきましたね、えぇ。

こちらの永倉新八も実は偽物で、正体は芹沢鴨暗殺事件をきっかけに永倉新八を名乗ることになった芹沢派の平間重助である。そういった設定や原作での設定もあってか、通常、永倉新八といえば原田左之助とペアで描かれることが多いが、今作では原田ではなく沖田と近い存在になっている。ちなみに、今作の原田左之助は残念な役回りになってるので割愛します(爆

存在感はあるのですが、メインでの活躍が、坂本龍馬/斎藤一の入隊試験の時のみなので、冴島ファンにはちょっと物足りないかも?

 

井上源三郎(柏木修:CV.咲野俊介)

六番隊隊長・井上源三郎を演じるのは「龍が如く1〜3」に登場した桐生一馬の良き理解者、東城会二代目風間組組長・柏木修である。ちなみに冷麺が好きらしい。

柏木さんってポジション的には凄い人なんだけど、他のキャラに比べると地味な印象なので、そういう意味では井上源三郎という役は合ってるのだが……実はこちらも偽物で、正体は芹沢鴨暗殺事件をきっかけに井上源三郎を名乗ることになった芹沢鴨でした。この事実が判明した時は、良い意味でゾクゾクっとしましたね。井上源三郎役としても芹沢鴨役としてみても申し分ない配役。

 

藤堂平助(馬場茂樹:CV.大東駿介)

八番隊隊長・藤堂平助を演じるのは「龍が如く5」に登場した馬場茂樹。原作を知らないのですが、藤堂平助のイメージには凄く合ってました。出会った頃は、ちょっと生意気な感じでイケ好かねぇ野郎だと思ってましたが(爆)、御陵衛士として去った時、実は近藤の命令で間者をしてたということがわかり、それからは仲間意識MAX。しかし、その直後…史実を知ってる方なら…察してください。えぇ。

 

その他の重要人物

西郷吉之助(郷田龍司:CV.岩崎征実)

西郷どんを演じるのは「龍が如く2」に登場した極道組織『近江連合』の幹部・郷田龍司。どのキャラクターもだけど、本当に上手いことイメージに合う配役ができたなと思う。西郷に関しては、野良犬を助けるシーンが印象的でしたね。犬の方はめっちゃビビってるのに、お構いなしに抱き上げてる姿はム●ゴロウさんのようでした(ぉぃw

てか、この作品においては野良犬がチンピラに虐められてるシーンが多くて(涙)…生類憐れみの令をもう一度…って気分になりましたわ。

 

新堀松輔(秋山駿:CV.山寺宏一)

新堀松輔こと桂小五郎を演じるのは「龍が如く4・5」に登場した街金融スカイファイナンスの社長・秋山駿。ひょうひょうとした雰囲気と声優・山寺さんの演技力で、凄く好きなキャラだなぁと思いました。多分、原作でもこんな雰囲気なんでしょうね。おかげで「龍が如く4・5」もやりたくなってきましたわ。

他にもたくさんキャラクターが出てきますが、大体敵キャラ&原作が分からないので割愛しますね…。

 

©SEGA

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